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「国分寺台第十二」

2012/鉛筆、アクリル絵の具、木材、折紙

神社の建物の中には、神を守る獣が描かれていることがある。

「神獣」と呼ばれ、人間の想像した「特別な力のある生きもの」であり、実際には存在しない空想の生き物である。

何か自分が大事にしているものを汚されたくない気持ちとそれをどうにかしたい結果として受け止めたとき、

神獣を描いた行為は妙に納得した。

私の住む町には、米軍の飛行場があることで駅がなかった。バスで20分、隣街まで行って駅に行き買い物をする事が普通であった。

私にとっての「行ってきます」はバス停へ行くことであり、「帰る」はバスに乗ることだった。

私は家を守りたかった。

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